FAXDMでおすすめのデザインフォント

FAX DMのデザインで抑えておきたいポイント

低コストで大量送信できることから、宣伝目的で利用されるFAX DMですが、デザインにおいて注意すべき点もあります。
FAX DMは、
①A4の片面印刷であること
②白黒2色のモノクロであること
が重要なポイントです。データ容量が大きくなるデザインは避けるべきとされています。相手先がFAX機を通して受信するので、通信に時間がかかり回線を長く占有するだけでなく、インク代もかさみ非常に嫌がられます。とはいえ、国内企業では約9割がFAXを利用するほど高い保有率だといわれており、効果的に活用すれば結果が期待できるのがFAX DMです。反応率を高めるために、デザインはどんな点に気を付けたらよいのか、詳しく解説していきましょう。

デザインの種類は主にこの2つ

FAX DMの基本的なデザインは主に、「チラシ型デザイン」と「レター型デザイン」に分類されます。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
チラシ型デザインが向いているのは、次のような商材・サービスを提供するケースです。

●飲食店の集客
●リーズナブルなで価格面に強みがある商品の売り込み
●相手にとってメリットが分かりやすいもの
●ビジュアルが重要な要素になっている商材
●物品の販売

一方、レター型デザインが向いているのは、次のような商材・サービスを提供するケースです。

●セミナーなどのイベント集客
●チラシ型で試したけれど反響を得られなかったもの
●高価格で、いきなり購入してもらうのは難しい商材
●塾や習いごとなど教育関係
●会社や商品の認知度が低い場合

新聞の折り込みチラシなど、一般的なチラシのイメージに近いのが「チラシ型デザイン」です。一番の目的は、目立たせることでいかに読んでもらえるか、となります。端的に理解しやすい内容、たとえば価格的な魅力を伝えるのに適しています。
既に名の知れている大衆的な商品やサービスの宣伝、あるいはインパクトのある見た目の商品をアピールするのもよいでしょう。“チラシ”の名の通り、目に留まった瞬間に商品の特徴や魅力が伝わらないと相手に反応してもらえません。

文章がメインとなり、ひと目見た印象でお堅い雰囲気にするのが「レター型デザイン」です。きちんとした印象で信頼性が持ってもらえることを重視します。チラシ型と比較して、すぐには捨てられず一度は内容に目を通してもらいやすいと言われています。
即決することが難しい商材や、セミナーや会員登録などに誘導する手段、まだ知名度がないサービスを知ってもらい、認知を高める方法としても用いられます。

フォントはなにを使えばいいの?

FAX DMは白黒2色のみで商品・サービスをアピールしなければいけません。そこで、フォント選びが見る側の印象を大きく変える要素です。よく知らない会社から送られてきたFAX DMが見づらいデザインだったら、きっと最後まで目を通してもらえず、興味を惹くことはできないでしょう。
パッと見た瞬間に情報が頭に入ってきやすいようにする時に役立つのがフォントです。フォントは何十種類もあり、どれを使用すればいいのか迷ってしまうと思いますので、ここではFAX DMで一般的によく使われるフォントを紹介します。

●明朝体
FAX DMで最もよく使用されるのが明朝体です。「信頼性が高まる」「読みやすい」などの理由がよく挙げられています。筆書きを醸し出すフォントですから、上品さや高級感を演出できます。それゆえ、信頼感を与えやすいと言われているのです。しかし、フォントサイズが小さくなる箇所には、あまりお勧めしません。文字がかすれてしまう恐れがあるからです。

●POP体
POP体は親しみやすさを与えやすいとされています。お堅い雰囲気よりも、サンプル品や無料セミナーを案内するなどに使用することが多いです。
内容にもよりますが、目を惹きたい文言にはPOP体がいいかもしれません。

●ゴシック体
ゴシック体は、文字にくせが無くどんなFAX DMにも使いやすいです。フォントサイズが小さい時でも細さがないので適しています。見出しよりも、具体的な案内、内容説明の際にお勧めです。また、どのフォントにも共通することですが、太さや細さを変えると印象がガラリと変わる場合もありますから、色々と試してみるといいでしょう。

デザインで気をつけるべきポイント

FAX DMはカラーを使用することができず、白と黒の中間色であるグレーもデータ容量が大きくなりやすいため、控えるべきです。グラデーションやシャドウなどの効果も、一見オシャレさを出せると思われがちですが、やはりデータ容量が大きくなり、受け手からは好まれません。同じような理由で、写真の掲載も極力避けるか、QRコードを作成して掲載するなど代替手段を選ぶとベターです。
これは、FAX DMにおける鉄則とも言える絶対押さえておくべき点ですが、他にも気をつけたいポイントがいくつかあります。

●キャッチコピーや宣伝文句をとにかく目立たせる
●「無料」「割引」など、一目でお得だと分かる言葉を使う
●フォントサイズは最低でも10pt以上
●上下左右に2cmほど余白を空ける
●点線は使用しない
●線はなるべく太くする
●白黒の図やイラストを用いる
●返信欄は必ず設置する

特のチラシ型デザインは、受け手が目にして数秒以内に何か魅力を感じないと、そのままゴミ箱行きになってしまう可能性が高いものです。人間は通常、左上から順に視線を移す傾向にあります。つまり、文書の上部に惹きのある文言を入れるようにしましょう。「無料」「割引」「限定」などは、よく使われる単語の代表例です。
写真を掲載するのは良くないという話を先程しましたが、図やイラストは白黒という条件で適度に盛り込むべきです。全て文章で構成するより、図やイラストが掲載されている方が、気に留めてもらいやすくなります。そして、下部には必ず返信欄を設けてください。もし相手が興味を持ってくれた時、返信先が不明瞭だと手間がかかってしまいます。

まとめ

白黒の2色のみだからこそ、デザインの奥が深いのがFAX DMではないでしょうか。まずは基本的な2つのデザインから、どちらを使用するか選択して、具体的な文章やイラストを作り上げていきましょう。とはいえ、初めてFAX DMを利用する方は、「やっぱり自分で作るのは不安」「しっくりこない」「デザインに自信がない」と思うかもしれません。そんな時は、FAX DM代行業者に相談してみると、過去の実績をもとに原稿のアドバイスをしてくれます。
注意すべきポイントさえクリアすれば、デザインの仕方はある程度自由です。受け手の立場になって、見やすい原稿になっているか、きちんとアピールできているかを常に念頭に置いて、魅力あるFAX DMを送るようにしてください。


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