【法人向け】法人の固定電話番号を取得するには?いくつかの方法をメリット、デメリット共に解説
ビジネスをする上では、固定電話番号を取得することが必要となるケースが多いです。実際にはオンラインでのコミュニケーションが多くなっていますが、やはり固定電話があると信用度が違うというのも事実だからです。そこで、これから法人として固定電話を入れる場合、どのように番号を取得できるのかを考えてみましょう。いくつかの選択肢がありますので、それぞれのメリットとデメリットを比較して決めると良いでしょう。
法人が固定電話番号を取得する方法
法人として固定電話番号を取得する方法の1つ目は、NTTの固定電話を使うものです。同時に機器を入れればFAXも利用することができ、別途契約をする必要はありません。ただし、あくまでも電話回線だけを敷くものですので、これだけではインターネットをすることはできません。
2つ目はIP電話というものです。これは、インターネット回線を敷いた上で、その回線を使って電話も利用するというサービスです。NTT加入電話と同じように、市外局番から始まる電話番号を取得できます。IP電話はその利用するインターネット回線やプロバイダーによって多少使い勝手が異なります。たいていは、終端装置に別途IP電話用の機器を接続して、そこから電話機やFAXにつなぐことになります。光回線を使ったIP電話は、光IP電話と呼ばれることもあります。
インターネットを使って電話を利用するものとしては、「050IP電話」というものもあります。基本的には、上記のIP電話と変わらないのですが、地域ごとの市外局番は発行されず「050」という番号から始まる電話番号となります。また、緊急通報用の電話はできないなどの制限がかかることもあります。
他の方法としては、クラウドPBXを導入するというものです。従来のPBX装置を設置して行うPBXではなく、インターネットを活用したPBXシステムで、小さな装置をネット回線に接続すれば導入できます。番号は業者によって違いが見られますが、地域ごとの市外局番から始まる固定電話を取得することも可能です。
サービスごとのメリットデメリット
NTT加入電話は従来の固定電話で、通信が安定しているため災害などにも強いというメリットがあります。一方で、毎月の基本料金や通話料が割高になるというデメリットがあります。
IP電話については、基本料金も通信料金も従来の加入電話よりもずっと安くなるのがメリットです。しかし、ネット回線に余裕がないと、電話の音質が下がったり、逆に電話を使っている時にまれにネット接続が遅くなるということもあります。光IP電話に関しては、基本的な接続スピードが速いので、この点ではあまりデメリットを感じないでしょう。ただし、何らかの事情でプロバイダーもしくはネット回線業者で接続障害が生じると、電話も使えなくなってしまうというリスクがあります。
050IP電話は、やはり地域ごとの市外局番ではないので、携帯電話と同じに見られることもあり、信用度の点では少し下がってしまうと言えます。
クラウドPBXは、従来の方式よりもコストダウンできます。また、スマホでも代表番号に出られるなどの機能的なメリットも大きいです。しかし、ネット接続なので、ネット回線が不安定になると音質が下がるなどの不安定さが出るといった点がデメリットとなります。
自社に合ったサービスを見つけよう
固定電話番号を取る方法はいくつもあり、それぞれに特徴が異なります。自社のニーズや予算を考えて、自社に合ったものを選ぶことが大事です。じっくりとそれぞれのサービスを比較して検討しましょう。