今からでも遅くない!話題のDXについて簡単に解説
企業は業務や経営を効率化するために、様々な取り組みをしていく必要があります。それぞれの企業で必要となることは違いますが、今はDXの必要性が強く叫ばれています。よく聞くのでなんとなく分かるような気になっているものの、実際のところDXとは何か?と聞かれたら困ってしまう人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、簡単にDXとは何かを解説し、どんなメリットがあり、具体的にどんなことをすべきなのかを考えていきます。
簡単にDXを説明すると?
簡単にDXを定義すると、デジタル技術を使って企業を変革させるということになります。もともとは、スウェーデンの大学教授が提唱した考え方で、社会にデジタル技術が浸透することで、人々の生活が根本的に変わっていくということを示すものです。それが、企業活動で特にフィーチャーされるようになり、昔ながらのやり方で進めてきた業務や手続きをデジタル化していこうという流れになっていきます。ちなみに、DXは「デジタルトランスフォーメーション」と言い、単に制度上のIT化ではなく、企業の本質や経営の仕方、業務のあり方、ビジネスモデルといった非常に本質的な部分から変革していくことを意味しています。
このように、DXというのは企業にとって大きな変化をもたらす取り組みとしてとらえるべきです。単なる書類のペーパーレス化や、業務基幹システムの導入、勤怠管理のクラウド化といったITシステムに替えていくというだけのことではないのです。企業全体のあり方にまで影響をもたらすものとなり、企業を挙げて取り組むべき課題となってきます。これは、目まぐるしく変化を遂げていく社会やマーケットの流れに付いていき、企業としての形を残し、力を蓄えていくために必要な取り組みとも言えます。場合によっては、DXを推進することによって、企業のビジネスモデルそのものが変わることもあり、以前とは全く違う業務に取り組む必要性を感じさせることもあります。
企業のDXの必要性
世界的にDXの波が押し寄せてきていますが、日本では特にそのニーズが高いです。というのも、業界にもよりますが、日本の企業は依然としてアナログ的なやり方に固執している企業もしくは経営者が多く、波に乗り遅れている感があるからです。また、日本は急激な超高齢化が進んでいて、確実に今のままでは人材不足が生じます。すでに企業によっては重要業務の担い手が少なくなり、しかも次の世代への継承が難しい状況が見られています。そこで、人材を有効活用できるDXが求められているのです。
もう一つは、既存システムの老朽化が目立ってきているということです。日本はいわゆるバブル期から90年代にかけて、資金を投じてコンピューターを使った業務システムを導入してきた企業を多く生み出してきました。それが、近年になると老朽化が目立つようになり、効率の悪さやニーズへの対応ができないといった問題を起こしています。さらに、近年急増しているサイバー攻撃に耐えられず、深刻なリスクを抱えるようにもなっています。そこで、新しいシステムを導入するのを契機に、企業全体を巻き込んだDXを進めることが大事なのです。
DXをよく理解して早急に変革を起こそう!
DXとは簡単に言うと単なる業務のIT化ではなく、企業全体でデジタル技術を用いた変革をすることを意味しています。そのためには、経営者が大きな判断を下して、全社的な取り組みをしなくてはなりません。DXそのものと重要性をよく理解して、急激な変化に乗り遅れないように、できるだけ早くこの変革に取り組む必要があります。