社内をDX化するにあたってメリット、デメリットを徹底解説
これから社内をDX化したいと思っているのであれば、果たして大きな変化をもたらすだけの価値があるのか、逆に何らかのデメリットが生じないか慎重に考えることはとても大切です。そこで本記事では、DXによって生じるメリットとデメリットの両方を取り上げ、バランスよく考えるためのポイントをチェックしていきましょう。
DXすることのメリットについて
DXのメリットの大きな点は、業務の多くをデジタル化することで、作業効率が向上することです。人の手で作業をしていたものを自動的にシステムが行ってくれますので、労力を減らせます。これには、複数の業務を統合することで、より簡単に情報を得られるという面も含まれます。いわゆる縦割り的な業務フローを、同じ基盤システムで業務を進めることで、一元的に情報管理ができるのです。
また、業務プロセス自体の改善にもつながり、高い生産性を実現できます。人の手だとどうしても二度手間になっている部分や、他の部署と重複、場合によっては競合している業務が出てくることがあります。それをデジタル化することによって、無駄をなくせるのです。
情報面のメリットは企業にとって大きなものでしょう。DXによって販売システムや自社サイトの解析等が容易になり、複数のデータソースから情報を得やすくなりますので、分析やチェックの精度が上がり、より正確な情報に基づいて判断ができるようになります。情報共有がしやすいのもメリットです。チャットツールや共有ボックスの利用によって、チームの間でのコミュニケーションや、企業内の効率的な情報共有がしやすくなるからです。
コストを削減できるという点も無視できません。DX化によって、さまざまな作業を自動化できますので人件費をカットできます。さらに、紙ベースの書類のやりとりを減らしたり、荷物の一元的な発送管理ができるため物流コストを削減できます。ネット回線を使った通信がメインとなりますので、電話回線を使っていた頃よりも通信料を抑えられます。
DXのデメリットについて
DXにあたっては、メリットだけでなくデメリットがあることも把握しておく必要があります。たとえば、導入にかかるコストがそれなりの金額に上る可能性があるという点です。たとえば、基幹システムやアプリなどのソフト、スマホやパソコンなどのハード等のデジタルツールの購入と維持費がかかってきます。さらに、デジタル分野に強い人材を新たに採用する必要が生じる企業も多いはずです。また、適切なDXの導入と研修のために、外部人材もしくはサービスに外注をすることになります。こうした費用をトータルで考えると、少なくてもスタート時には大きな費用がかかるのです。
また、DX化を行ったはいいものの、社内のすべての人がメリットを感じられるわけではありません。今までのやり方に慣れている人や、あまりデジタルツールに詳しくない人もいるからです。また、考え方という面で、新しいことにすぐに順応するのを嫌がる社員がいるのも事実でしょう。こうして、社内が変革していく速度に追いつけない可能性があります。
もう一つ真剣に考えるべきなのが、デジタルツールを導入すると、セキュリティー上の問題が発生する恐れがあるということです。データの流出やサイバー攻撃について対策を練らないといけません。
メリットをより生かせる施策を考えよう
社内のDXにはメリットと共にデメリットがあるのも事実です。これを踏まえて、よりメリットを生かして企業活動を促進させるための、効率的な施策を考え導入を積極的に進めていきましょう。