インターネットFAXや通常のFAXで匿名で送信することは可能？
非通知設定をすれば匿名でファックスを送れる
通常のファックスでも、インターネットFAXでも、そのまま送信すると、相手にはこちらの番号が通知されます。非通知設定をすることで、匿名でのファックス送信が可能となります。通常のFAXを使う場合は、まずNTTなどの電話会社に設定変更の申し込みをします。非通知を基本として、送信・通話をするという形にすると、回線全体が非通知発信となります。この状態だと、何もしなくても相手にはこちらの電話番号は知らされません。
もしこの設定をしていないのであれば、送り先の電話番号の前に「184」を付けると、その送信だけ非通知となります。ちなみに、回線ごと非通知設定にしている場合でも、頭に「186」を付けると、その通話だけ番号を通知することができます。
インターネットFAXの場合は、さらに簡単に操作できます。というのも、インターネットFAXではさまざまな設定をパソコンの管理画面で簡単に変更できるからです。管理画面に「番号通知」といったメニューがあるはずですので、そこから「非通知にする」といった項目を選べば、回線ごと非通知での送信ができます。非通知から通知への変更も同様で、いつでも必要に応じて切り替えられるのが便利なところです。
送信の度に、通知をするかどうかを決められるサービスもあります。これは通常、サービス側で専用アプリを提供している場合にしか利用できません。アプリを経由して文書を送信する時に、機能や設定の項目を開いて「番号非通知」のメニューを選ぶと、その送信だけが非通知となります。
匿名でファックスを送る際の注意点
従来のファックスでも、インターネットFAXでも、非通知機能を使うことで簡単に匿名送信ができるのですが、注意点もあります。それは、相手が非通知拒否をしていると送信できないということです。迷惑電話やいたずら、ダイレクトメールなどを避けるために、通知されない番号は自動的にすべて拒否設定にしているところも多く、こうしたケースではいくら送信をしても送信不可となってしまいます。
サービスによっては、相手が非通知拒否をしているとメッセージで表示してくれることもあります。しかし、従来のファックスも含めて、たいていはとにかく、ファックスの送信エラーが発生したという表示になるだけです。そのため、理由が分からず、どちらかの通信状態が良くないとか、機器が故障しているといった原因と勘違いしてしまうこともあります。
もう1つ、番号を非通知で送っても、相手にこちらの番号が知られてしまう場合があることにも注意です。それは、ファックス原稿のヘッダーに番号を記載する設定にしている場合です。通常のファックスでも、原稿を送ると、すべての文書の先頭にこちらの番号が印字されることがあります。インターネットFAXでも同じで、設定によっては、すべての原稿にこちらの番号や送信時間などが記載される可能性があります。そうなると、いくら非通知で送信しても意味がありません。こうしたことが起こらないように、設定をチェックして、自分の番号が印字されない形に直しておきましょう。
インターネットFAXの設定を確かめてトラブルを回避しよう
匿名でFAXを送るには、普通のファックスでも、インターネットFAXでも、非通知設定にする必要があります。加えて、原稿のヘッダーに番号が印字されないように設定する必要もあります。こうした設定が確実になされているかをテストしてみて、不要なトラブルを避けましょう。
