ファイル転送サービスのメリット、デメリットを徹底解説
ファイル転送サービスの4つのメリット
ファイル転送サービスの最大のメリットと言ってもいいのが、大容量データを一瞬でやり取りできることでしょう。ファイル転送サービスは、直接ファイルデータを送るのではなく、まずサービスのサーバーにアップロードし、それを受信者がダウンロードします。メールに添付するなどして送信する場合、送信できるファイルデータに制限がありますが、ファイル転送サービスのサーバーならGB単位の大容量データでも問題ありません。
数GBあるデータでも、DVDなどのフィジカルメディアを使って相手に送ることができます。ただし、手渡しであれ宅配であれ、データが相手の手に渡るまでに時間がかかるのは避けられません。また、時間がかかるだけでなく、宅配便なら送料などのコストがかかりますし、直接手渡しする場合でも交通費などのコストがかかるものです。
このように、従来のやり方では時間もコストもかかっていたわけですが、ファイル転送サービスならそれらが一気に解決します。お互い自分のパソコンでアップロード、ダウンロードするだけです。たとえ有料のサービスだとしても、やり取りするデータが多くなるほど従来のやり方より格段に費用対効果がアップします。
ファイル転送サービスを使うと、複数のファイルを一度に送信することも可能です。メールに一斉送信機能があるように、ファイル転送サービスによっては複数のファイルを同一の宛先に送信したり、複数のファイルを別々の宛先にそれぞれ送信したりできる機能があるところがあります。
また、これはサービスによりますが、セキュリティもファイル転送サービスのメリットとなることがあります。もちろんサービスによってセキュリティ体制は異なるので、すべてのサービスで万全のセキュリティ対策が取られているとは言い難いです。
しかし、ビジネス向けの有料プランを用意するサービスなどでは、一般の人が独力で施せないほど強固なセキュリティを講じています。メールの添付ファイルやDVDなどのメディアをやり取りする場合、データの流出や改竄、紛失などの心配がありましたが、SSLによる暗号化通信を導入するファイル転送サービスならそうしたセキュリティ上の不安もほぼないと言ってよいのです。
セキュリティ面はファイル転送サービスのデメリットとなり得る
先ほどファイル転送サービスのメリットとしてセキュリティの高さを挙げたばかりですが、選ぶサービスによってはデメリットになることもあることに注意が必要です。機密データのやり取りでは、ファイル転送サービスを利用する場合、いったんその重要なデータをインターネットにアップロードしなければなりません。したがって、ここに十分なセキュリティ対策が取られていないファイル転送サービスを選んでしまうと、情報漏洩などのリスクが生じるのです。そのようなことのないように、ファイル転送サービスを選ぶ際はセキュリティ面をじっくり検討して選ぶべきでしょう。
もう一点、これは無料のファイル転送サービスに当てはまることですが、不要な広告が表示されることがデメリットとして挙げられます。プライベートの用途ならともかく、ビジネスで関係のない広告が毎回表示されるのは大きなデメリットと言わざるを得ないでしょう。ただし、これは有料のサービスやプランを選ぶことで解消されます。
選び方に気をつければ、ファイル転送サービスはメリットばかり
セキュリティや広告など注意しなければならないデメリットもありますが、優良なファイル転送サービスならばそれらのデメリットはほぼ感じることはないはずです。優良なビジネス向け有料サービスの場合、逆にセキュリティ面はメリットになるでしょう。