インターネットFAXでAPI連携が可能なサービスをピックアップ
インターネットFAXでAPI連携する方法
API連携とは、あるシステムと別のシステムやアプリとの間でデータをやり取りしたり、機能を共有したりすることです。インターネットFAXと外部システムをAPI連携させることで、業務効率という大きなメリットが生み出すことができます。
たとえば、すでに企業が持っている顧客管理システムと、インターネットFAXを連携させることによって、顧客データから直接送信先の電話番号を受け取り自動的に送信できます。他にも、受注データが入ったら、発注発送管理システムから自動的に発注書や請求書などを作成して、インターネットFAXで送るといった作業も容易になります。
インターネットFAXをAPI連携させるには、主に2つの方法があります。
1つ目はWEB-APIというものです。SOAPやRESTと呼ばれる接続方法を用いるのですが、WEBアプリシステムを使ってFAXシステムにデータを送り、送信させるという仕組みです。送信完了結果の確認や再送信の命令などを自動的に出すといった機能を使うこともでき、企業の基幹システムとAPI連携させる場合には、こちらの方法を使うことが多いです。
もう1つの方法は、SMTPを使ったメール連携です。SMTPサーバーに対して、原稿のPDFもしくは画像データをメールに添付して送れるようにリクエストするものです。業務で通常使用しているメールサーバーを使うことができ、さほど難しい作業をしなくても自動化できるのがメリットです。シンプルなインターネットFAXでは、この連携方法を採用していることが多いです。
API連携が可能なサービス
インターネットFAXでAPI連携ができるサービスはいくつもあります。それぞれに接続方式や可能となる連携内容が異なりますので、自社のニーズに合っているか、基幹システムと連携できるかなどをチェックしておきましょう。
「秒速FAXPlus」
TOONESが運営するインターネットFAXサービスで、幅広い機能を持ち、使い勝手の良い管理画面やニーズに合わせた柔軟なプラン設計などが特徴となっています。API連携はJSON形式での連携が可能となっていて、直近で受信した50件分の原稿データを移行できます。送信ステータスや送信日時、枚数、相手先の番号といったデータをPDF形式で入手できるのが特徴です。WEB-API連携は比較的自由な形で設定できますので、都合に合わせて柔軟な使い方を可能としています。
「インターFAX」
SOAP形式でのAPI連携ができるサービスです。かなりカスタマイズできる幅が広く、企業の業務システムからデータを自動処理して請求書などを送信することも可能です。PHPやJava、Perlなど、さまざまなプログラミング言語での開発ができるので、それぞれの会社のシステムに合わせやすいのもメリットと言えます。同社では連携開発をするためのサンプル用プログラムコードを提供していますし、プログラム支援サービスもありますので、効率よくAPI連携の作業を終えられます。
ニーズを見極めて使いやすいシステムにしよう
サービス提供元によってインターネットFAXは、基幹システムなどとAPI連携ができます。普段使っているシステムから自動的にFAXを送ったり、送信作業を簡素化できるのがメリットです。サービス提供元によって可能なAPI連携方法が異なりますので、まずは自社のシステムとの相性が良いサービスを見つけることが重要です。その上で、どんな作業のために連携をすると良いのかを見極めカスタマイズしていきましょう。