格安SIMのメリットとデメリットを徹底解説
格安SIMのメリットについて
ソフトバンクやau、ドコモといったキャリアではなく、利用料金が安く設定されている会社が発行するSIMカードのことを格安SIMと呼びます。こうしたサービスにはメリットとデメリットの両方がありますので、よく特徴を理解した上で利用を始めることが肝心です。
メリットとしては、まず、格安SIMは通常大手キャリアが提供するプランよりも安くて、毎月の通信コストを下げられるという点が大きいです。これは、格安SIMの事業者が独自のネットワークを所有しておらず、キャリアの回線をレンタルすることで、インフラ整備の費用を抑えることができるためです。
プランの柔軟性というメリットにも注目できます。格安SIMは多くの場合、必要な通信容量や通話時間に合わせて、適切なプランを選ぶことができるようになっています。データ容量が500MBや1GBくらいからでも契約できることが多いです。また、一部の格安SIMプランでは、不要なオプションやサービスを選択しないことで、無駄を省いて自分にとって本当に必要な機能だけを持ったプランを作成することも可能です。また、格安SIMは契約やプラン変更などの手続きが簡単であることが多いです。格安SIMではオンラインでの手続きが主流となっていて、ホームページ上の申し込みフォームなどを使って楽に、しかも短時間で契約を完了させることができます。プランの変更やオプションの申し込みなども同じで、面倒な手続きを回避できるのです。
格安SIMは料金が安いとはいえ、通信品質が悪いということでは決してありません。上記のように、大手キャリアのネットワークを利用していますので、通信環境は基本的に同じですし、カバーエリアも広くなっています。そのため、実質的には通信品質や利用可能なエリアにおいて、キャリアと大きな差がないのです。
格安SIMのデメリットについて
こうしたたくさんのメリットと共に、一定のデメリットもあります。注意点として覚えておき、サービス選びに生かしましょう。
デメリットとしては、まず格安SIMは比較的小規模な事業者が提供しているケースもあって、サポート体制が限定されてしまうという点です。もちろん、各社でしっかりとした顧客対応をしているのですが、大手キャリアと比較すると、どうしてもカスタマーサポートへのアクセスや問題の解決に時間がかかる場合があるのです。普段は感じない点ですが、何かトラブルがあった時に意識させられるデメリットと言えます。
また、一部の端末や機能について、大手キャリアでは可能なのに、格安SIMでは非対応であるというケースも見られます。たとえば、一部の特殊な機能を持つスマートフォンや、海外で利用する場合のローミング機能などが制限されるなどです。利用するデバイスや利用シーンに応じて、事前に対応状況を確認する必要があるわけです。
他にも、大手キャリアと比較して、ネットワーク接続への優先度が低い場合があります。具体的に言うと、混雑したエリアや時間帯で通信速度が低下する可能性があります。利用者数が多い場合や、ネットワークインフラが限られている場所では、まず大手キャリアが優先的に回線を確保し、その後格安SIM会社に割り振られるため、速度や品質に制約が生じてしまうこともあるのです。
自分の使い方に合わせてSIMを選ぶことが大事
格安SIMには価格面でのメリットがある分、サポートや通信の安定性の面でデメリットを感じることもあります。どちらの面も理解し、自分にとってどちらが良いかを考えてサービスを選びましょう。
