速度重視ならどの格安SIMがおすすめ?格安SIMの速度の仕組みについて徹底解説
格安SIMの通信速度の特徴
格安SIMは低料金でありながらも、一般的な使用シーンでは不自由のない通信環境が提供されています。そのためコスパに優れたサービスとして、企業も含め多くの人が契約しています。しかし、やはり大手キャリアと比較すると、通信スピードが落ちると感じるユーザーがいるのは事実ですし、格安SIMの中でも会社によって通信の安定性が違うという事情もあります。
こうした事態が生じるのは、格安SIMが使っている回線に理由があります。格安SIMは大手キャリアの回線をレンタルすることで通信環境を作っているのですが、どの程度の回線量を借りているかでキャパシティが変わってきます。ユーザー数に対して回線量が少ないと、通信速度は落ちてしまうことになります。また、通常時は問題がなくても、昼休みや夕方など利用が集中する時間帯になるとスピードが遅くなることもありえます。他にも、接続する場所によって速度が変わることがあります。たくさんの人が集まる場所では、回線へのアクセスが集中しますので、やはり速度低下の原因となってしまうのです。
もう一つの理由としては、メンテナンス体制に違いが生じるケースです。格安SIMはコストを下げるために、保守作業をする際に十分なバックアップを取ることができず、メンテナンス中の速度低下を引き起こすことがあります。一時的とはいえ、急激な速度の違いを感じることもありえます。
このように、格安SIMの回線速度は、それぞれの会社の対応によって大きく異なることが分かります。そのため、格安SIMだからすべて速度が遅いということではなく、会社による差が大きいという結論になります。しっかりとした体制を取り、速度低下を引き起こさないサービスを提供している会社を選ぶことで安定した通信環境を得られるのです。
速度面での評判が高い格安SIM
状況によって左右されることが多いとはいえ、全体的に速度が安定して速いと評価されている格安SIMサービスをチェックしてみましょう。
「LINEMO」
LINE系列の格安SIM会社ということもあり、事業規模が大きく知名度も高いのが特徴です。LINE関連グループはヤフー・ソフトバンク関連グループの傘下にありますので、大手キャリアとのつながりも深いという特徴があります。それだけに、回線の確保能力が高く、地方部でも都市部でも安定した速度を達成しています。
「mineo」
料金プランも安めで人気の高い格安SIMですが、速度面での評価も高いのがメリットです。大手キャリアの中でも回線を選べますので、自分に合った回線を使えるというのもメリットとなります。データ通信の安定性は時間帯の違いで大きく変わることもなく、常に安定しています。
「UQモバイル」
モバイルWi-Fiのサービスでも広いシェアを持つ企業グループで、通信の安定性と速度については定評があります。都市部で人が集まるところでも大きな速度低下がないということで、ビジネス目的で利用するケースでもメリットが大きいです。Wi-Fiサービスとの併用でお得になる制度などもあり、上手に携帯電波とポケットWi-Fiの組み合わせをすることで速度の速い通信環境を作りやすいです。
料金だけでなく速度重視でサービスを選ぶ
格安SIMのメリットは料金の安さです。しかし、根本となる通信環境の品質が悪いのであれば問題が生じかねません。そのため、料金だけでなく通信速度についてもチェックして、バランスの良いサービスを選ぶようにしましょう。そうすれば、満足感の高いサービスを使い続けられるでしょう。