1on1におすすめのツール3選をピックアップしてみた
1on1ツールの選び方
1on1は、上司と部下が1対1で対話をしていくことで、人材育成や職場定着を図るコミュニケーション手法です。継続性が効果をもたらすものとなりますので、定期的にスケジュールを組み、週に1回から月に1回程度の頻度で実施します。こうした対話は、もちろんオフィスの会議室などを使って行うこともできますが、多様な働き方が浸透している現在では、オンラインツールを使って非対面で行えるようにしておく必要があります。
その際、1on1ツールとして選ぶ場合には、まずスケジューリングができて、簡単にアクセスできるオンライン会議システムである必要があります。その上で、アジェンダ機能が付いているかどうかも見ます。1on1を実施する前に、どんなテーマで話し合うか、どのくらいの時間をかけるかなどをお互いに確認できる機能です。さらに、アンケート機能も付いていると効果をあげやすいです。事前にいくつかの項目で質問を作り、その答えを選択式・記述式で出せるようにしておける機能です。
また、対話の中で設定した目標を記録したり、目標の達成度合いを可視化したりできる記録・表示機能があると便利です。目標管理については、たいていの場合は短期目標と長期目標が存在しますので、複数の目標を同時に管理できるとさらに良いでしょう。
おすすめの1on1ツール
上記のような選び方を念頭において、実績があり使いやすい1on1ツールを紹介します。
「HRBrain」
タレントマネジメントシステムとして評価の高いツールです。社員のデータを幅広い観点で管理し、人事にまで行かせるツールですが、1on1機能も搭載されています。たとえば、対話を行う前に実施できるアンケート機能や、目標の設定や進捗状況についての管理機能なども付いています。対話の中で出てきた課題や悩み、目標などを簡単にメモできますし、次回の1on1に生かせるフィードバック機能なども盛り込まれています。1on1で得た情報を基にして、人事評価や指導内容の検討につなげる連携機能も充実しています。パソコンだけでなくスマホでも利用できるので、より気軽に使えるのもおすすめポイントです。
「Co:TEAM」
アジェンダを作成し共有できるシステムや、対話を進めるのに役立つ会話テンプレートなどが盛り込まれた多機能の1on1ツールです。日常的な日報管理システムがあるため、日々の報告を確認しながら1on1に生かせるのが特徴です。また、部下からコメントについては、気持ちや体調など、スタンプを使って投稿できるようにしています。より気軽に使えるツールとして、人間関係を構築するのにも役立ちます。さらに、体調や感情の面で落ち込んでいる社員がいる場合、自動的にシステムが判別して管理者にアラートを出す機能もあります。すぐに必要なケアをしてあげられるようになり、社員の士気向上や離職防止などに役立つのがメリットです。
「Wistant」
マネジメント機能を重視したツールです。1on1がどれくらい実施されているかを可視化できるツールや、目標管理について達成度などを一目で把握できる分かりやすい画面構成が特徴的です。また、チームを統率するリーダーが利用する分析機能と、経営陣や人事部門がチェックして分析に役立つ機能とに分かれているのもおすすめポイントです。
自社のニーズに合った1on1ツールを選ぼう
1on1は、社員の士気向上や育成に大きな役割を果たします。こうした成果を出しやすいツールを選ぶことで、より効果を感じられるでしょう。それぞれの会社で社員特性や重視するポイントが異なりますので、自社にマッチしたツールを見つけて利用したいものです。