AI OCRの精度って実際どうなの？徹底的に調べてみた
ai ocrの精度は高い
印刷もしくは手書きの文字画像の読み取り処理をして、文字データにするOCRにAIの技術を加えたのがai ocrです。AIによって膨大な機械学習がなされ、さまざまな文字の癖やミス、不鮮明な画像なども正確に読み取れるように作られているのが特徴です。ai ocrの最大のメリットは、その精度の高さだとされています。それぞれのツールによって違いはありますが、平均して90パーセント台後半の精度を誇ります。システムによっては98パーセント以上の精度があると公表しているところもあります。
これは、印刷された文字だけでなく手書き文字も含まれます。手書き文字は筆者の癖やミスなどがあって、かなり判別が難しいものです。しかし、ai ocrではディープラーニングによって、さまざまな癖や誤字も認識して、正しく補正した上で文字データにすることができます。従来のOCRだと、手書き文字の認識精度はその内容によって10パーセントから70パーセントと、かなりブレがありますし、全体的に低めの数字となっています。それと比べれば、ai ocrはかなりの精度向上が見られていると言えるでしょう。
また、従来のOCRでは決まった書式の原稿であれば精度はある程度高い、もしくは読み取り範囲を細かく設定すれば精度が上がるという特性がありました。逆に言うと、未設定の書式の場合はかなり精度が低くなったり、正確な読み込みができなくなったりすることがあります。しかし、ai ocrでは初めて読み込む原稿であっても、自動的にその読み取り範囲を識別して、正しく文字データを抽出してくれます。こうした点でも、ai ocrは精度が高く、より正確でスピーディーな処理ができるというわけです。
ai ocrの精度を上げる方法
ai ocrは、導入初期から高い精度を持ちますが、さらに学習をさせることで精度を上げることができます。AIの技術は機械学習を進めることで、より高度で正確な処理ができるようになるという特性があるからです。そのため、ai ocrで読み取った文字になんらかのミスが生じた場合、読み取るべき正しい文字を登録することで、次回からは同じ文字または似た文字を正確に処理してくれます。
また、ai ocrサービスの多くは、ユーザーから集まってくる膨大なデータを使って、システム自体の機械学習を進めているケースがあります。そのため、機密情報や個人情報の管理はしっかりとしながらも、精度向上のためのデータ更新をすることで一層のサービスアップを期待できるわけです。
さらに、通常の使用時にもいくつかの工夫をすることで精度をさらにアップできます。たとえば、読み込みしやすい解像度の設定ができます。通常は、解像度を上げることでよりミスが減りますので、現状の解像度設置を見直してみると良いでしょう。ただし、あまり解像度を上げるとスキャンのための時間がかかってしまうので、トータルでの作業時間が遅くなることもあります。効率と精度のバランスも見ながら設定してみることが大事です。
もう一つは、読み取りをする原稿種類もしくは書式がある程度決まっているのであれば、それに寄せた設定ができます。たとえば、数字が多い書類のスキャンがメインであれば、メインの読み込み文字種を数字に設定するといった形です。
認識精度に注目してサービスを選ぼう
従来のOCRよりもai ocrは、手書き文字も含めて高い認識精度を誇ります。この精度については、サービスによっても違いがありますし、ユーザーの設定の仕方によっても変わってくることがあります。より正確な作業ができるよう、精度の高いツールを見つけて利用したいものです。
