FAX複合機で一斉送信は可能?対応しているメーカーや機種をピックアップ
一括送信に対応しているメーカーと機種
年末年始の営業日や、臨時の休業、住所や電話番号の変更など、取引先にお知らせを一括で行いたいときに利用したいのがFAXの一括送信機能です。取引先の数が少なければ個別で送信してもいいですが、送信先が10件を超えてきたら、送信漏れはないか、番号に間違いはないかという懸念に始まり、FAX用の回線をずっと占領して問題ないかという心配も浮かびます。複数の連絡先に同じ内容のFAXを送信しないといけない場合は、ぜひ一括送信機能を活用しましょう。
複合機を製造している主なメーカーとしてはシャープ、富士フイルム、キヤノン、エプソン、リコーなどが挙げられますが、いずれも一括送信に対応する機能を採用した複合機を販売しています。FAX送信において需要の高い機能ですので、一括送信機能が搭載されている複合機は少なくないのです。ただし、すべての複合機が対応しているというわけではありませんから、相場より低コストの複合機を検討している場合はきちんと該当機能が搭載されているかチェックするのがおすすめです。
各メーカーで一括送信の機能が採用されている機種ですが、まずシャープの場合はフルカラー複合機「BP-40C36」や「BP-70C26」、モノクロ複合機「BP-70M65」、A4フルカラー複合機「MX-C306W」などが該当します。FAX機能が搭載されている複合機では、基本的に採用されていると考えて問題ないでしょう。最大500局宛に送信でき、アドレス帳機能もあるのでグループとして一括送信先を登録することも可能です。
次に富士フイルムですが、カラー複合機のApeos「C7070」「C6570」などがまず対応をしています。富士フイルムでは一括送信機能のことを「同報」と呼称しており、誤同報防止機能なども採用されているのが特徴です。なお、富士フイルムではプリンターとして販売している機材も多く、その場合は当然ですがFAX機能はついていませんので注意が必要です。
キヤノンの複合機では、iR-ADVシリーズが対応しており、製品番号をピックアップすると「iR-ADV 6065」や「iR-ADV 8095 PRO」などが該当することになります。最大256件まで一括送信を行うことができるので、200件前後の一括送信を検討しているのであれば検討したい範囲ではないでしょうか。
エプソンから発売されている複合機の場合、LP-M8180シリーズやPX-M7110Fシリーズなどが一括送信に対応しています。他メーカーと比べ安価で小型な商品が多く、その分機能も限られてしまいますが、個人事務所などに導入しやすい点がメリットとして挙げられるでしょう。
リコーの複合機で一括送信に対応している機種は、RICOH IMの「C7010」や「C6010」、「C3010」などが挙げられます。アドレス帳には最大2,000件までが登録でき、500件ずつに一括送信することが可能です。グループも100件までアドレス帳内に作成できますので、細分化して管理したい場合活用したい機能となっています。
大手の複合機であればほぼ搭載済み
FAXの一括送信ができる複合機ですが、上記に挙げた以外にも多くの機種が対応しています。各メーカーで最新商品として販売されている複合機であれば、基本的にどの機種にも搭載されていると言っていいでしょう。ただ、中古の複合機の導入を考えている場合、特に2010年前に開発された機種の導入を検討している場合は一括送信機能が搭載されていない複合機もあるので、注意が必要になります。「一括送信」「同報」などのワードで、一括送信機能が搭載されているか事前にチェックをしましょう。