FAXを送信したときに文字が潰れてしまう理由と解決法
faxで文字がつぶれるのは、送受信いずれかに問題アリ
きれいに印刷されている原稿を送っても、相手が読み取れず文字がつぶれている状態になっていることがあります。これは、送受信どちらかの設定か機器そのものに問題が起こっているのが原因です。
まず、送信側に問題があるパターンです。一つは原稿のスキャン精度の設定を低くしているため、大きな画像などは問題なく読み取れるのですが、小さな文字がつぶれるという状況です。もう一つは、fax機器のスキャナー部分が故障していたり調子が悪かったりして、読み取りがうまくできずに画像が粗くなってしまうという理由が考えられます。単純に読み取り部分にインク汚れなどが付着していて、きれいにスキャンできないこともあります。この場合は、小さな文字がつぶれるだけでなく、空白部分などにも黒く汚れが見えてくるので判別しやすいです。
受信側に問題がある場合としては、印刷画質もしくは受信画質の設定が低くなっているケースが考えられます。どの送信元からの原稿においても、小さな文字だけつぶれるという場合には、画質設定を確認してみましょう。もしくは、印刷機能が劣化していたり、ヘッドが故障、汚れていたりすることもあります。受信は正確にできているものの、印刷の段階で細かな画像を表現できずつぶれてしまうのです。
文字がつぶれる場合は、faxの設定を確認することで解決するケースがほとんど
このように、ファックス原稿の文字がつぶれる原因の多くは、画質や読み取り精度の設定に問題があります。そのため、まずは普段使っている機器の設定をチェックしてみましょう。もし、印刷や読み取りの精度設定が低くなっているのであれば、高くしてみます。自分の側の設定で直らないようであれば、相手方の設定も尋ねてみると良いでしょう。もし、設定を変更しても変わらないということであれば、機器そのものの不調が考えられます。読み取り部分や印刷部分にインク汚れがないかや、パーツの破損などがないかをチェックしてみましょう。汚れだけではあれば清掃すれば直せますが、機器そのものの故障や破損だと修理が必要となります。販売店やメーカに連絡をとって相談してみましょう。
いろいろやっても変わらない時は、そもそも論になりますが送信する際に大きなフォントにした原稿を送ることでも解決できます。もちろん、ずっとこの方法を続けるわけにはいきませんので、他の原因を探りながら根本的な解決策を見つけられるようにします。またまれにファックスの機種によってはエラー訂正機能が付いていることがあります。これは回線トラブルが起こった時に、自動的に送信エラーを訂正してきれいな画像となるようにするものです。機能をオンにすることで直せることもありますので、一度使っている機器に付いていないか確認してみましょう。
ちなみに、インターネットFAXの場合は、こうした文字の潰れといった問題が起こりづらいです。送信する時には、パソコンで作成した文書をそのまま画像データに変換して送るため、機器のトラブルが生じないからです。また、簡単に画質の調整もできますので、相手が読みづらい時にはすぐに調整して送りなおせます。そのため、どうしても解決しない場合は、インターネットFAXへの切り替えを思い切って検討してみるのも一案です。
一つずつ試して問題解決を図ろう
FAXの文字がつぶれる理由はいくつかあり、実際に一つずつ原因を探り解決策を講じていくことが大切です。まずは、考えられる原因をすべて挙げて、簡単に解決できるものから順番に試してみましょう。不具合が直らないのであれば、これを機に送信エラーが起こりにくいインターネットFAXに切り替えるという選択肢も考えてみましょう。