インターネットFAXを完全無料で使う方法はあるの？
結論、ずっと完全無料で使えるインターネットFAXはない
結論から言うと、期間の縛りもなくずっと完全無料で使い続けられるインターネットFAXは存在しません。多くのインターネットFAXサービスは、無料となるサービスを打ち出していますが、なんらかの部分では費用がかかってきてしまうからです。たとえば、初期費用無料という会社でも月額基本料金はかかります。また、初期費用が無料で月額費用も初月が無料となる、いわゆるトライアル期間や無料期間を設けているところもありますが、その期間を過ぎれば普通の料金が発生します。
さらに、原稿の受信についてはまったく費用がかからないサービスは多く見られます。とはいえ、一定の月額基本料金がかかることが多いですし、受信は無料ですが送信については従量制でかかる、もしくは一定枚数を超えると課金されるケースがほとんどです。
一方で、原稿を何枚送っても費用がかからない、送信無料のサービスも存在します。これは海外のサービスでよく見られるものです。送信の方が費用がかかることが多いので、送信無料というのは魅力的なサービスに見えます。しかし、原稿を送信すると原稿の上下のどちらかに広告が入るという条件が付きます。社内通信などのあまり相手に気を遣う必要がないケースであれば良いのですが、やはりお客様や取引先に送る原稿に、関係のない広告が記載されてしまうというのは避けたいところです。また、こうした送信無料のサービスの多くは、受信はできず送信専門のサービスとなっています。
無料でインターネットFAXを使う方法
上記のように、完全無料のインターネットFAXは存在しないと思った方が良いです。ただし、制限付きであれば無料でファックスの送受信をする方法もあります。それは、まず送信が無料となるサービスを利用することです。上記のような広告が付くものの送信は無料となるサービスを利用することもできますし、一日当たりの枚数制限があるものの送信が無料となるサービスを利用することも可能です。やはり海外のサービスがほとんどなのですが、専用のアプリをダウンロードして、そのアプリ経由でPDFや画像ファイルを送ることで、送信を無料にできるサービスがあります。
その上で、受信が無料となる別のサービスを利用します。日本国内のサービスでも、多くは受信無料としていますので、この条件に当てはまるサービスを見つけるのは楽です。ただし、初期費用や月額費用がかかると意味がありませんので、固定費用がかからないサービスにしなければなりません。こうしたサービスでは受信は無料ですが、送信をすると従量制課金がなされるという仕組みとなっています。
これら2つのサービスを受信と送信で使い分けることで完全無料にできます。つまり、送信をする際には送信無料となる海外サービス、受信をする際には受信無料の国内サービスを使うのです。ただし、相手に表示されるファックス番号と、相手から送ってもらうための番号が違うものとなってしまいます。また、送受信で利用するサービスが異なり、操作が面倒になってしまいます。こうしたデメリットを抱えても良いということであれば、無料でインターネットFAXを使うこともできます。
使いやすさと料金のどちらを選ぶか
一つのサービスで、すべてが無料となるインターネットFAXはありません。しかし、送信と受信でサービスを使い分けることで、完全無料にすることは可能です。といっても、その方法はかなり不便なものとなりますので、現実的に考えると有料サービスを申し込んだ方が良いでしょう。
